AIDS in ZAMBIA

AIDS孤児の赤ちゃん
アフリカでHIV/AIDSの問題はさらに深刻化しており、特にサハラ砂漠以南のアフリ カにおいては、大きな影響が出ています。 UNAIDSによると、2001年にアフリカ全土で、約230万人がエイズで亡くなりました。そしてサハラ砂漠以南のアフリカでは、 2001年に新たに340万人がHlVに感染。現在、アフリカ全土で2、810万人がHIVに感染していることになります。 十分な治療を受けらず、そのほとんどの人々が今後10年の間に命を落とすだろうと言われています。 同時に、エイズ孤児の問題も深刻化しており、2000年の年末までに1,210万人もの子供たちがエイズで親を亡くしました。 その数はさらに増え、この10年で倍以上になるだろうとみられています。
ザンビアで、HIV/AIDSのために両親を失った子供たちは550,000人にも上るといわれています。AIDSで衰弱し、 苦しみながら命を落としていく親の姿を目の当たりにした子供たちは、精神的衝撃が強くメンタルケアーが 必要な場合も多くあります。ザンビアでは伝統的に、親を亡くした子供を親戚が世話をし育てるという風習がありました。 ところが今日では孤児の数が増え続け、対応しきれなくなっています。また、親戚を含めた大家族という意識が都市化に よって薄れたり、長引く経済不況のために成り立たなくなってきています。例え、親戚に面倒をみてもらえても、 学校を辞めさせられたり、衣食を十分に与えられなかったり、虐待を受けることもしばしばあるのです。 その結果、頼るところのない子供たちがエイズ孤児となります。

特に首都ルサカでは著しく、孤児となった子供たちが路上生活を強いられている場合も少なくありません。 ルサカではここ数年、非常な勢いでストリートチルドレンが増えました。その半数がエイズで親を失った 子供たちであるとみられています。残りの半数は、家族があっても経済的事情で路上生活をしているケースです。 AIDSにかかわらず慢性的な貧困もまた人々の生活を脅かしており、その影響が立場の弱い子供たちに大きくのしかかっています。

AIDS孤児の赤ちゃんHIVは母胎を通して、また出産時や授乳の際 に赤ちゃんに感染する可能性があり、生まれながらHIVに感染している子供も 増えています。ザンビアでは、HIVに感染している母親から生まれた赤ちゃんのうち、4割がHIVに感染しているそうです。 また、HIV感染の母親は妊娠、出産で大いに体力を使い果たし、出産と同時に命を落とすケースも多く、 その子供は生まれると同時にエイズ孤児となってしまいます。

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ザンビアではAIDSに取り組む様々な活動が展開されています。HIV/AIDSに対する意識改革も進み、 最近では都市部に暮らす若い人々、特に15〜24歳の若い女性たちの間では、性行為を減らしたり、 異なる多くの相手と性行為をしないように、またコンドームを使うようにと、自分たちでAIDS から身を守る努力が見られています。少しずつでも、成果が実を結び始めているのです。